【2025年最新】鎌倉であじさいの有名な「明月院(あじさい寺)」の魅力に迫る
6月、いよいよ梅雨本番。空はグレーでも、気分まで曇らせないで。
この季節にしか味わえない“ご褒美”、それが紫陽花。
雨に濡れて咲く紫陽花は、どこか儚げで美しく、まるで季節が描くアート作品。ちょっぴりセンチメンタルな空気も、この時期ならではの魅力ですよね。
神奈川県内には、そんな紫陽花の名所がいくつもありますが——
やっぱり外せないのが鎌倉。古都らしい風情と紫陽花のコラボは、写真に撮っても、心に刻んでも間違いなしの美しさ。
なかでも圧倒的な人気を誇るのが、「あじさい寺」として有名な明月院(めいげついん)。
もう一つの名所・長谷寺と並ぶ存在で、毎年多くの人が訪れる“紫陽花の聖地”とも言えるスポットです。境内を埋め尽くすように咲く紫陽花に囲まれれば、まるで別世界。静かで幻想的な時間が流れます。
今回は、そんな明月院の2025年版・最新の楽しみ方をご紹介!
雨の日こそ、心がふっと軽くなるような癒しの風景がここにあります。
「行ってよかった」と思える紫陽花の絶景、ぜひあなたも体験してみてください。
目次
1.明月院とは?
紫陽花といえばここ!鎌倉の名所・明月院へ。
明月院は、JR北鎌倉駅から歩いて約10分。鎌倉らしい静かな街並みを抜けると、そこに広がるのは“あじさい寺”の名で親しまれる、美しい寺院です。
長谷寺と並ぶ紫陽花の名所として知られる明月院は、6月になると一気に華やぎます。境内には、数千本もの紫陽花が咲き誇り、その多くが鮮やかな藍色。
この独特の色合いは「明月院ブルー」と呼ばれ、思わず息をのむほどの美しさ。
紫陽花の中には、ハート型の花もあるので、運が良ければ“ラッキー紫陽花”に出会えるかも…!
人気スポットゆえ、シーズン中は入場の列ができることもあり、待ち時間が30分〜1時間になることもあります。でも、周囲は緑に囲まれ、北鎌倉の自然を肌で感じられるため、並んでいる時間さえも心が落ち着くひとときに。
実は、明月院は紫陽花だけじゃありません。
秋には境内が真っ赤に染まる紅葉の名所としても知られ、冬でも静寂に包まれた風景が魅力的。「花のお寺」と呼ばれるように、四季を通じてさまざまな自然が楽しめます。
見どころも盛りだくさん!
禅の心を映す「悟りの窓」や、鎌倉最大級のやぐら(※横穴式のお墓)、趣ある枯山水庭園、そしてちょっと意外な“うさぎ”をテーマにしたスポットも。
ただの紫陽花スポットにあらず——心まで満たされる、季節の美と静けさが待っています。
一度訪れれば、その魅力にきっと惹きこまれますよ。
【基本情報】
住所:鎌倉市山ノ内189
電話番号:0467-24-3437
拝観料:高校生以上500円、小中学生300円、障害者無料(要障害者手帳)
拝観時間:9:00~16:00 ※6月のあじさい時期は変更の場合あり
アクセス:JR北鎌倉駅より徒歩10分
※詳細は明月院ホームページをご確認ください
2.明月院の始まり
明月院の歴史は、波乱と再興の連続でした。
そのはじまりは、平安時代末期——
1159年の「平治の乱」で命を落とした武将・**山ノ内俊通(やまのうち としみち)**の供養のため、息子・**山ノ内経俊(つねとし)が建立した明月庵(めいげつあん)**がルーツです。
時は流れておよそ100年後、鎌倉幕府の重鎮・北条時頼が出家するために、別の場所に**最明寺(さいみょうじ)**を建立。しかし時頼の死後、最明寺は一度廃寺となります。
その後、彼の息子・北条時宗によって、再びお寺として息を吹き返し、「禅興寺(ぜんこうじ)」として再興されました。
この禅興寺の支院として存在していたのが、かつての明月庵です。
さらに時代が下って、また約100年後。
明月庵は「明月院」と名を改め、やがて禅興寺は廃れたものの、明月院だけは現在までその姿をとどめ続けています。
数々の廃寺と再建を乗り越え、いまなお静かに鎌倉に息づく、歴史ある寺院。
その境内に漂う厳かで穏やかな空気は、こうした長い歳月の積み重ねがあるからこそなのかもしれません。
3.明月院のあじさいの見頃時期
“明月院ブルー”が彩る、初夏だけの幻想風景。
明月院の紫陽花は、例年5月下旬ごろから咲き始め、6月中旬〜下旬にかけてがまさに見頃のピーク。
最初は淡い水色だった花が、少しずつ深みを増し、やがて鮮やかな藍色へと変化していきます。その独特の色合いこそが、「明月院ブルー」と呼ばれる所以。訪れた人の心を一瞬で奪う、美しい青のグラデーションです。
中でも見逃せないのが、鎌倉石でできた参道。
その両側にずらりと並ぶ紫陽花がまるで“花のトンネル”のように咲き誇り、歩くだけでまるで別世界に迷い込んだような気分に。雨がしとしと降る日ですら、風情たっぷりのフォトスポットになります。
人気の高い明月院では、見頃の時期には平日・週末を問わず混雑必至。
でも、実は16時以降が狙い目です。
6月の鎌倉は夕方でもまだまだ明るく、紫陽花の色もきれいに映ります。人が少なくなる時間帯を狙えば、落ち着いた雰囲気の中で写真撮影もスムーズ。
まるであなただけの紫陽花時間が楽しめるはず。
4.明月院の見どころ
明月院の魅力は、紫陽花だけじゃないんです。
「明月院ブルー」と称される美しい紫陽花はもちろん、訪れる人の心を惹きつける最大のポイント。
でも、実はそれ以外にも、明月院には見逃せないスポットがたくさんあります。
静寂と自然に包まれた境内には、歴史や文化、美しい建築美を感じられる場所が点在しており、どの季節に訪れても楽しめるのがこのお寺の魅力です。
今回は、そんな明月院をもっと深く味わうために、紫陽花だけにとどまらないおすすめの見どころをご紹介します。
これから明月院を訪れる予定の方は、ぜひこの記事を参考にして、初夏の花だけではない、明月院の奥深い魅力をたっぷりと感じてみてくださいね。
〇悟りの窓
明月院の象徴「悟りの窓」──静寂の中に広がる、心の風景。
本堂に設けられた丸い窓、「悟りの窓」は、明月院を訪れたら必ず見ておきたい名所のひとつです。
低い位置に大きく開かれたその円窓は、まるで絵画の額縁のように外の風景を切り取り、見つめる人の心を静かに引き込んでいきます。
仏教の教えでは、
**“心が穏やかであれば、この窓は円に見え、心が乱れていると三角や四角に見える”**とも言われており、まさに「悟り」の名がふさわしい存在。
窓越しに見える自然の風景は、まるで内なる心を映し出す鏡のようです。
この窓からの眺めは、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。
紫陽花が咲き誇る初夏、紅葉が境内を染める秋——その瞬間ごとに違う“ひとつだけの風景”を感じられる場所として、年間を通じて多くの人が訪れます。
ただし、見頃の季節には行列ができるほどの人気ぶり。
静かに写真を撮りたい方は、オフシーズンの早朝や平日が狙い目。
誰もいない静寂の中で、この丸窓に映る風景と向き合えば、まるで時が止まったかのような感覚を味わえるはずです。
〇明月院やぐら
鎌倉最大級のやぐら、「明月院やぐら」を訪ねて。
明月院の境内にひっそりと佇む「明月院やぐら」は、**鎌倉で最大級のやぐら(横穴式の墓所)**として知られています。
そのスケールは圧巻で、間口約7メートル・奥行き6メートル・高さ3メートルという堂々たる大きさを誇ります。
内部には立ち入ることはできませんが、外からでもその神秘的な雰囲気と彫刻の美しさをしっかりと楽しむことができます。
やぐらの中には、石塔の一種である「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」が安置されており、これは室町幕府の重臣・上杉憲方(うえすぎのりかた)の墓であると伝えられています。
さらに、やぐらの壁面には、釈迦如来や多宝如来と見られる仏像の浮き彫りが刻まれ、その周囲には十六羅漢の彫像が並びます。
このように、壁面に仏像が彫られたやぐらは非常に珍しく、その芸術性と歴史的価値から「羅漢洞(らかんどう)」とも呼ばれる特別な場所です。
静かな木陰に守られるようにたたずむこのやぐらは、どこか神秘的で、鎌倉の時代が今も息づいているかのよう。
紫陽花だけでなく、歴史を感じるこのスポットにも、ぜひ足を運んでみてください。
〇明月院ゆかりの「うざぎ」
明月院は、その名にある「月」の字にちなんで、「うさぎ寺」とも呼ばれています。月といえば連想されるのが“月うさぎ”。そんなかわいらしさを感じさせる、ほっこりスポットなんです。
拝観入口の前には、小さな橋とそこにちょこんと並ぶ「ウサギとカメ」のオブジェが。後ろ姿がなんとも愛らしく、思わず写真を撮りたくなるほど。ぜひ見つけてみてくださいね。
境内を進むと、「ウサギの宇宙ステーション」と名付けられた、大きなうさぎ小屋と休憩スペースがあります。ここでは実際にうさぎたちが元気に過ごしている姿を間近で見ることができます。ただし、暑い日は屋内に避難していることもあるので、観察するなら涼しい午前中が狙い目です。
初夏には美しい紫陽花が境内を彩り、そのついでにたくさんのうさぎたちとふれあうことができます。自然と動物たちに囲まれて、心がじんわり癒されるひとときをぜひ体験してください。
〇花想い地蔵
開山堂の前に佇む「花想い地蔵」は、いつも季節の花を優しく抱えています。
特に紫陽花の季節には、その手に抱く花もアジサイに変わり、丸窓の「悟りの窓」と並ぶフォトスポットとして、インスタグラムなどでもたびたび紹介されます。
花想い地蔵は、ピアスやネックレスといった小さなおしゃれも忘れません。季節ごとにその装いが変わる、まさにスタイリッシュなお地蔵さん。そっと近づいて眺めるだけでも、優しい気持ちになれる存在です。
そばには、「花想い地蔵」と書かれた立て札があり、そこにはこんな言葉が記されています。
人は誰しも儚い思い出の中で生きています。
大切な人との別れや、愛おしい物との別れの際に、
ふと目に留まった花が、どれほど心を癒してくれたことでしょうか。
花を抱くお地蔵さんを見つめると、不思議と心が静かに整っていく。
そんな時間を、ぜひ味わってみてください。
―いつくしみ深き花地蔵―
と書かれており、それはまるで儚い花の一番美しいときを守っているようにも感じます。
5, 「紫陽花×浴衣」でインスタ映えに
紫陽花は、他の花とは少し違った魅力を持っています。特に雨上がりの夕暮れ時──しっとりとした空気の中で、しずかに、でも確かにその美しさが際立ちます。どんな天気でも絵になる、まさに“雨が似合う花”。
そしてこの初夏の時期は、湿気もまだ控えめで過ごしやすく、浴衣を着るのにぴったりの季節。そんな紫陽花と浴衣の組み合わせは、まさに最強のフォトジェニックコンビ!
ちょっとした仕草や振り向きざまの一枚が、驚くほど素敵な一瞬になります。
明月院は鎌倉駅のすぐ隣にあり、アクセスも抜群。特に「鎌倉着物レンタル和楽」からはスムーズに向かえる距離なので、気軽に着物や浴衣をレンタルしてそのままお出かけできます。
もちろん、着物や浴衣での明月院散策はインスタ映え確実◎
紫陽花との一枚が、きっとあなたのタイムラインを華やかに彩ってくれますよ♪
6.隠れたインスタ映えスポット
明月院には既存の名所以外にも、SNSで映える隠れた撮影ポイントがたくさん存在します。
竹林の小径
→ 背の高い竹がまるで緑のトンネルを作り出し、和服姿で撮影すると一層風情を感じられます。
苔庭
→ 本堂近くに広がる苔の庭は、雨上がりにはとくにみずみずしい緑が映え、幻想的な雰囲気に。落ち着いた写真を撮りたい方におすすめです。
7.四季折々の明月院の魅力
明月院は「あじさい寺」としての知名度が高い一方で、実は年間を通じて違った自然の美しさを楽しめるお寺でもあります。
春:梅や桜の優しい花色
→ 参道にひらひらと舞い散る花びらが風情を感じさせます。
夏:青もみじと初夏の爽やかさ
→ 梅雨シーズンを過ぎても豊かな緑が残り、森林浴のような気分を味わえます。
秋:燃え立つような紅葉
→ 悟りの窓から眺める真っ赤や黄色の紅葉は、思わず息をのむ美しさ。
冬:椿・山茶花と静寂の境内
→ ひっそりと咲く花々が寒さの中に彩りを添え、写真映えする光景が広がります。
四季それぞれに楽しみがあり、一年を通じて明月院が“花のお寺”と呼ばれるのも納得。夏の緑や秋の紅葉が注目されがちですが、冬の厳かな雰囲気に咲く花の可憐な姿も見逃せません。
8.明月院周辺の観光スポット
明月院を訪れる際には、周辺の観光スポットもあわせて巡ると、より充実した一日が過ごせます。歴史探訪やグルメ、散策を楽しみながら、北鎌倉の奥深い魅力を体感してみてください。
円覚寺
鎌倉五山の一つに数えられる由緒ある禅寺。
歴史的建築物や庭園が美しく、秋の紅葉シーズンには特に多くの観光客が訪れます。明月院から徒歩圏内にあるので、両方を一度に巡るのがおすすめです。
北鎌倉のカフェ巡り
北鎌倉駅周辺には、古民家を改装したおしゃれなカフェが点在。抹茶スイーツや和風パフェなど、インスタ映えメニューが豊富で、観光の合間に立ち寄るのにぴったり。静かな雰囲気の中で、季節限定の和菓子やドリンクを楽しむのも良いでしょう。
建長寺
日本最古の禅寺として知られ、広大な敷地と荘厳な雰囲気が魅力。境内には展望台もあり、そこからは鎌倉の街並みを一望できます。明月院・円覚寺と合わせて巡ると、北鎌倉エリアの歴史や文化をより深く感じられます。
北鎌倉エリアを散策する際のポイント
- 歩いて回れる距離感なので、歩きやすい靴や軽装で出かけるのがおすすめ。
- カフェやレストランは混雑する場合があるため、予約や時間帯に余裕を持つとスムーズ。
- 各寺院の拝観時間や拝観料などを事前に調べておくと安心です。
9,鎌倉着物レンタル和楽のおすすめプラン
和楽では、紫陽花鑑賞にぴったりのプランを豊富に取り揃えています。
どのプランをお選びいただいても、全ての着物や浴衣を追加料金なしで自由にお選びいただけます。
人気のレース着物やアンティーク着物もご利用可能です。
着物や浴衣のレンタルをお考えなら、和楽が最適です!
一番スタンダードなヘアセット込みのプラン。
女性が1名~2名であじさいの撮影をするなら、浴衣フルセットプランがおすすめです。
あじさいスポットでのイベントや撮影などでも、よくご利用いただいてます。
料金:3,850円(税込)
お花柄や淡い色など様々な浴衣の種類をご用意しています。
どんな浴衣も追加料金なしで選び放題なので安心して浴衣レンタルを楽しむことが出来ます。
浴衣レンタルをしてあじさいを3名様以上で見に行くなら、グループへアセット込みプランがおすすめ!男女比関係なく、3名様以上であればどなたでも適用となります。
料金:3,278円/人
人数が多くても少なくても割引のない着物レンタル店は多くありますが、3名様以上なら通常プランよりも500円以上お安く利用できる和楽が絶対におすすめです♪
ご友人やご家族、女子会などであじさいを見に行くのはいかがでしょうか?
カップルで明月院にいくなら浴衣カップルヘアセット込みプランが大変お得です!
料金:6,578円/人
カップルで明月院のアジサイをみにいきませんか?
まとめ
今回は、北鎌倉に佇む風情あふれるお寺「明月院」についてご紹介しました。
紫陽花の名所として名高い明月院は、毎年6月になると、国内外から多くの人々がその美しさに魅了され訪れます。特に、浴衣姿で境内を歩きながら紫陽花を楽しむ姿は、この季節ならではの風物詩。
レンタル浴衣で気軽におしゃれを楽しみつつ、咲き誇る紫陽花とともに写真を撮れば、インスタ映えも間違いなし。どこを切り取っても絵になる風景が広がっています。
ぜひこの初夏、浴衣に袖を通して、明月院で特別なひとときをお過ごしください。
皆さまのご来訪を、心よりお待ちしております。
鎌倉着物レンタル和楽の店舗情報
住所:〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町2-8-10ね小町ANNEX2 3階 アクセス:JR横須賀線・湘南新宿ライン・江の島電鉄「鎌倉駅」徒歩5分 営業時間:9:30~18:00 (最終着付け受付時間16:00、最終返却時間17:30) |
記事の著者 鎌倉着物レンタル和楽 (運営会社:株式会社和楽)