秋冬は着物レンタルに羽織をプラス!こなれた着物コーデで京都を歩こう
京都で秋冬の涼しい季節には、着物の上から羽織をプラスするのがおすすめです。
着物に羽織を足すだけで、寒さ対策だけでなく簡単にお洒落な着物の上級者コーデが完成します。
ただ、羽織を使った着物コーデをしたいと思っても、どれを選んだらいいのか・どのように着こなしたらいいのかなど悩んでしまいますよね。
今回は、羽織の種類や選び方、着こなし方などを詳しく解説していきます。
京都で着物レンタルをする際、羽織を一緒に借りられるお店もありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
着物の羽織とは
着物の羽織は、洋服でいうジャケットやカーディガンなどのアウターにあたります。
もともと、羽織は男性が着用するのが主流でしたが、江戸時代に深川芸者が羽織を着用し始めたのをきっかけに女性にも羽織の着用が浸透しました。
羽織には色や柄・丈・素材などさまざまな種類があり、防寒対策だけでなく着物との組み合わせでおしゃれを楽しめるのが特徴です。
また、羽織は秋冬だけでなく素材を変えて1年を通して着用でき、夏場は冷房対策などで室内で着用する場合もあります。
羽織の種類
多種多様な羽織ですが、具体的な種類について9つの羽織をご紹介します。
- 長羽織(ながばおり)
- 中羽織(ちゅうばおり)
- 茶羽織(ちゃばおり)
- 袷羽織(あわせばおり)
- 単衣羽織(ひとえばおり)
- 綿入羽織(わたいればおり)
- 夏羽織(なつばおり)
- 紋付羽織(もんつきばおり)
- 絵羽織(えばおり)
羽織の種類や着こなし方、TPOに応じた選び方など、詳しく解説していきます。
長羽織(ながばおり)
長羽織は膝下までの長さのある羽織で、着物全体を覆うように羽織れるためスタイルのよい着こなしができます。
例えば、淡い色の着物に濃い色の長羽織を羽織れば、全体が締まって見えるためよりスタイルアップ効果があります。
また、丈が長いことでコーデ全体の印象をがらりと変え洗練された印象を作れるため、近年では羽織に長羽織を選ぶ人が多くなっています。
中羽織(ちゅうばおり)
中羽織は膝上よりも丈が短い羽織で、一般的に羽織としてイメージされるものは中羽織が多いです。
前見頃と後見頃の間に広がるようにマチがついており、丈感もちょうどよく動きやすい作りになっています。
カジュアルな着こなしや立ち座りの多い場面で着用しやすい羽織です。
茶羽織(ちゃばおり)
茶羽織は、丈が腰あたりまでのもっとも丈が短い羽織です。
防寒を目的とした室内着にあたる羽織で、旅館などで浴衣の上に羽織るものと同じ種類です。
マチはなく羽織紐を使わず、羽織自体についている紐を結んで着用します。
袖丈は他の羽織と比べて短く、色や柄もシンプルなものが多くなっています。
外出時の装いには向かず、室内の防寒着や作業着としての役割が強い実用的な羽織です。
袷羽織(あわせばおり)
袷羽織は、裏地のついた厚みのある羽織を指します。
防寒対策にぴったりなので、主に10月から5月頃の肌寒い時季に着用されます。
単衣羽織(ひとえばおり)
単衣羽織は、裏地のついていない薄手の羽織です。
主に春や秋の暖かい時季に、裏地のついていない単衣着物に合わせて着用されます。
綿入羽織(わたいればおり)
綿入羽織は、名前のとおり綿の入った暖かい羽織です。
冬場の防寒対策としてカジュアルに着られるため、真冬の寒い時期に室内着や普段着として着用されます。
夏羽織(なつばおり)
夏羽織は、7月から8月の真夏の時季に着用される羽織です。
麻(あさ)・絽(ろ)・紗(しゃ)など透け感のある素材が使われ、着用すると中の着物がうっすら見えて涼しげな雰囲気を作ってくれます。
夏羽織はカジュアルな羽織ですが、絽や紗の羽織であればフォーマルな場面でも着用できる場合があります。
紋付羽織(もんつきばおり)
紋付羽織は、名前のとおり紋の入った羽織を指します。
入学式や卒業式などフォーマルな場面に適した羽織です。
着物のうえから紋付羽織を羽織るだけで、着物を一段格上げしてくれる便利な羽織です。
絵羽織(えばおり)
絵羽織は絵羽模様の入った柄のある華やかな羽織です。
会食などフォーマルではない場面で着用されることが多いですが、色や柄によっては式などのフォーマルな場面でも活躍します。
羽織のきれいに着こなす4つのポイント
着物のうえから羽織を着る際、せっかくならきれいに着こなしたいですよね。
羽織をきちんと着こなすポイントについて、詳しく見ていきましょう。
着物と袖を合わせる
羽織をきれいに着こなすには、まず中に着ている着物と羽織の袖をきちんと合わせるのが大切です。
両方の袖が合っていないと、袖の部分が膨らんで見えたりと不格好な印象を与えてしまうので注意しましょう。
前紐をしっかりと結ぶ
羽織を着用する際には、羽織の前にある紐をしっかり結ぶようにしましょう。
羽織を着ていても紐がほどけていれば、だらしなく見えてしまいます。
室内で脱いだ際や外出時に動いた際にほどけてしまう場合もあるため、意識してきちんと結ぶようにするのが大切です。
TPOに合わせて室内では脱ぐ
羽織は種類によっては室内で着用して問題ないものですが、コートのように防寒着として着用する場合やフォーマルな場面では羽織を脱ぐようにしましょう。
また、羽織を脱いだ際に皺にならないよう、事前に畳み方を練習して覚えおくといいでしょう。
体に沿わせるように脱ぎ着する
羽織は袖口から肩に沿わせるように、できるだけ小さな動きで脱ぎ着するのがポイントです。
羽織を大きく広げてばさっと羽織るのは、周囲の人に迷惑がかかるため避けましょう。
また、羽織を着用する際は、羽織の襟を外側に折って着物の襟が見えるようにするときれいに着こなせます。
羽織を使って一段上の着物コーデを
着物の羽織には季節やシーンによってさまざまな羽織があり、着物に羽織をプラスするだけでコーディネートの幅がぐんと広がります。
「清水寺着物レンタル和楽」では、女性の着物レンタルにプラス550円で自分の好きな羽織をレンタルできます。
また、メンズの着物レンタルには羽織や羽織紐もセットになっているためお得です。
カップルで着物をレンタルするとき、着物は別々で羽織を同系色にするなど、さり気ないお揃いコーデが楽しめておすすめですよ。
涼しい京都の秋冬に、羽織をきれいに着こなして着物コーデを格上げしてみてはいかがでしょうか。
京都着物レンタル和楽の店舗情報
祇園店 住所:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側238-2 アクセス:京阪本線「祇園四条駅」徒歩1分・阪急京都線「京都河原町駅」から徒歩4分 営業時間:9:30~18:00 (最終着付け受付時間16:00、最終返却時間17:30) 清水寺店 住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水寺4丁目156-19 アクセス:京都市バス「清水道」徒歩3分・京都市バス「五条坂」徒歩5分 営業時間:9:30~18:00 (最終着付け受付時間16:00、最終返却時間17:30) |
記事の著者 京都着物レンタル和楽 (運営会社:株式会社和楽)