着物で京都観光!着物で電車に乗る時に気を付けるべきことは何?
京都観光を着物で楽しみたいという方で、電車に乗る予定がある方も多いでしょう。着物で動くこと自体慣れていない中、電車に上手く乗れるかという不安はありませんか。着物はやはり洋服とは異なるので、まもるべきマナーも多少違ってきます。
今回は、着物で電車に乗る際もマナーやコツ、気を付けるべき点などについても解説していきます。
目次
着物を着て動くのは洋服を着て動くのとは違う
当たり前のことですが、洋服を着て歩いたり走ったりするのと、着物を着て歩いたり走ったりするのとでは、全く違った感覚になります。洋服では、大股で、服が乱れるのも構わず歩いたり走ったり、ジャンプしたりすることができます。しかし、着物を着たら大股歩きは封印しましょう。着物を着て大股で歩けば、着物の裾が乱れ、見えてはいけない生足が露出することになってしまいます。
着物は裾すぼまりが美しい姿と言われることからも分かるように、足の下に向かって身幅がすぼまるように着付けします。つまり、足が大股で動かしにくい状態が着付けによって作られているということになります。また、和装の際の歩き方は内股かつ小股が基本であり、着物を裾すぼまりに着付けることで和装の理想的な歩き方がよりしやすいようになっているのです。なので、着付けられる際に裾がすぼめられ、多少違和感を覚えることがあるかもしれませんが、それが正しい着付けなので、「和装ではこうするんだ」ぐらいに理解しましょう。
着物着ている時に気をつけたい動作
電車に乗り降りする際、道を歩く際に覚えておきたい和装を着ている時に気をつけたい動作について解説していきます。
着物を着て歩く
先にも触れましたが、着物着て歩く時には小股かつ内股が基本です。時間に追われているからと大股で走らず、小股でこちょこちょ小走りするなど工夫して歩きましょう。
また、風が強い日は上前の裾がひらりと風に舞って、めくれてしまうことがあります。こういう時は、上前の右太ももあたりに手を宛がい上から掌で抑えるようにするのが望ましいです。この時、上前の端をつまんで着物を押さえていると、変なシワが寄ってしまったり、着物の生地を傷めてしまったりすることがあるので、できるだけやらないようにしましょう。
階段の上り下り
駅のプラットホームに移動する際、階段を上ったり下りたりしないといけないという場面にも遭遇します。そんな時に気をつけたいのが着物での階段の上り下りです。歩くだけでも一苦労という着物ですが、階段は段差になっているので、洋装に比べてより不便さを感じてしまうかもしれません。
着物で階段を上り下りする際の注意点は、肌を見せないことと裾を踏まないことです。和装の際には肌を必要以上に出さないというのが基本です。裾を踏まないようにするためとはいえ、ドレスのスカートを持つかのごとく、ガバット着物の裾を掴んで、ドカドカ階段を上り下りするようなことがあってはいけません。かといって、裾を長いまま歩いていると、ついうっかり裾を踏んづけて、着物が着崩れたり、最悪の場合は階段から落ちてしまったりといった事態に陥り兼ねません。
階段を上り下りする際には、足の付け根に近い両太もものあたりに手を置き、軽くつまむように着物を持ち上げます。この時、持ちあげ過ぎないように気を付けましょう。背筋をぴんと伸ばしていると歩きにくいので、少しかがむようにすると歩きやすいです。草履である着慣れていない方は、慌てず、一歩ずつしっかり階段の段差に乗せて歩くようにしましょう。
椅子に座る
椅子に座る時は、ドサッと座らないようにしましょう。ドサッと座ると着物に座りシワが出来、また裾が乱れて足が丸見えになってしまう恐れがあるからです。着物で椅子に座る際は、まず座る席の前に立ち、どちらかの足を一歩または半歩下げ、右手で軽く上前を抑えつつ、左手で太もも裏の着物の布目を整えながらゆっくり腰掛けます。和装は洋装とは異なり、背中に帯を背負っています。そのため、深く腰掛け椅子の背もたれに帯がくっついてしまうと、帯結びがぐちゃぐちゃに乱れたり、帯そのものに汚れがついてしまったりするのです。帯を傷めないようにするためにも、帯が椅子の背もたれに触れないよう気を付けて座るようにしましょう。また、座っている時は膝を閉じ、足が開かないようにすることも忘れないようにしましょう。普段、膝をつけずに座っている癖があると、和装の時でも足が開いてしまうことがあります。足が開いた状態で座っていると着物の着崩れにも繋がるので気を付けましょう。
電車内で特に注意したい和装マナー
電車意外でも注意すべき和装マナーについて述べてきましたが、ここでは特に電車内で気をつけたいマナーについて解説していきます。
つり革をつかむ際には肌をみせないように
先にも触れたように、和装では原則肌を見せてはいけません。そのため、つり革をつかむ際にも着物の袖が下がって腕が露見する事態は避けなくてはいけません。背があまり高くなく、つり革をつかむ際には肘を曲げずに伸ばし切らないといけないという方は、無理につり革をつかむのではなく、近くの手すりなどにつかまりましょう。逆に、肘を十分曲げてつり革をつかむことができる方は、袖の裾を軽く押さえて肌が出ないよう工夫しましょう。
立つ時は背中を人に向けない
車内で立たなくてはいけない時、できるだけ人に背中が向かないよう立ち方を工夫しましょう。万が一バランスを崩した時に人に帯が当たると、相手に不快感を与えることがあります。また、せっかく結んでもらった帯が型崩れする可能性もあります。車内が混みあっていないのであれば、できるだけ壁に背を向けて立つようにしましょう。
着物レンタル店で着付けてもらえれば電車に乗るのもスムーズ!
京都着物レンタル店の和楽は電車の駅から徒歩5分圏内にあるため、利便性が大変良いです。着付けてもらってさほど歩かずに電車に乗ることができるので、歩きながら着崩れてしまうのではないかという心配もありません。また、和楽の着付けはプロが担当するので、電車に乗り降りする際にも着崩れしないよう、きちんと着付けをしてくれるので安心です。
〒605-0073 京都市東山区祇園町北側238-2
京阪本線「祇園四条駅」から和楽までのルート(徒歩1分)
阪急京都線「京都河原町駅」から和楽までのルート(徒歩5分)
まとめ
着物で電車に乗る際の注意点などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。着物に慣れてくれば難しいことはありませんが、着始めは戸惑うこともあるかもしれません。しかし、事前にこの記事を読んでいれば、慌てることもないでしょう。
着物で電車に乗る際もマナーも覚えて、着物で京都観光を楽しみましょう!
京都着物レンタル和楽の店舗情報
祇園店 住所:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側238-2 アクセス:京阪本線「祇園四条駅」徒歩1分・阪急京都線「京都河原町駅」から徒歩4分 営業時間:9:30~18:00 (最終着付け受付時間16:00、最終返却時間17:30) 清水寺店 住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水4丁目156-19 アクセス:京都市バス「清水道」徒歩3分・京都市バス「五条坂」徒歩5分 営業時間:9:30~18:00 (最終着付け受付時間16:00、最終返却時間17:30) |
記事の著者 京都着物レンタル和楽 (運営会社:株式会社和楽)