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2024.12.28

着付け

ブルベさんに似合う冬の着物のカラーとは?似合う色と避けた方が良い色をご紹介

パーソナルカラーを基準に洋服の色や和服の色を選ぶことが定番となってきました。しかし、洋装で似合う色が必ずしも和装で似合うとは限りません。というのも、着物は基本的に日本古来より伝わる日本の色をベースに作られているため、洋装の欧米カラーとはまた違った趣があるのです。

今回は、特にブルベ(ブルーベース)さんに似合う冬の着物の色味について解説していきます。ぜひ着物の色選びの参考にしてみて下さい。

ブルベとはそもそもどんな肌色

ブルべ、いわゆるブルーベースな肌色を指して言います。その対極としてイエベ、すなわちイエローベースな肌色というものが挙げられます。

ブルベの肌色は、黄色味が強くない、どちらかというと青色がかった透明感のある肌色を言います。人によってはちょっと冷たい雰囲気を感じ取ることができるかもしれません。肌の色味のせいか、どこかクールでシャープな印象を醸し出すのもブルベさんの特徴と言えます。

ブルベに似合う着物の色味

ブルベに似合う着物の色味は、肌に合わせて寒色系と言われています。下手に対局である黄色味の強いものを顔周りに持ってくると肌色のくすみがかえって悪目立ちしてしまうことがあるので注意が必要です。

また、肌色が落ち着いていることもあり、寒色系でも原色は避けた方が無難です。顔映りが悪くなってしまうので、寒色系暖色系を問わず、原色は避けるようにしましょう。逆を言えば、暖色系であっても淡い色目であれば問題ありません。薄桃色やかなり薄いクリーム色などはブルベさんの肌色にも似合います。

ブルベに似合う冬の着物の色味

ここでは、特に冬の袷の着物の色味について、ブルベの肌色に合うものを解説していきます。

冬の着物は基本的に濃い色目が多い

まず、肌色に関わらず、冬に着る袷の着物は一段色のトーンを濃くしたものを装うことが多いです。これは、恐らく洋装でも見られる傾向と言えるでしょう。寒空に薄い色目のものはどうしても寒そうな印象を与えてしまうため、濃い目の色で冬の装いとするのが落ち着いていて良いのです。

ブルベに似合う冬の着物のカラー

ブルベさんの肌色に合う着物の色味は、先程も触れたように寒色系や淡い暖色系が基本です。しかし、冬に装う着物の色味はワントーン濃いものが望ましいので、例えば同じ青でも紺色を選ぶようにするのが望ましいです。

暖色は淡い色味のものがブルベさんの肌色にはマッチするのですが、淡い色味だとどうしても春っぽくなりがちで避けられる方が多いのも事実です。確かに、淡い色味の暖色系は春っぽさもありますが、逆に言うとそれだけの華やかさもあるということになるのではないでしょうか。冬のパーティーなどでは重宝する色味とも言えるでしょう。

また、同じ暖色系でもワントーン落ち着いた色味のものであれば、多少濃い色味でも素敵にマッチします。例えば、オレンジよりも渋みのある鉛丹色は落ち着きもあり、黄色過ぎないので顔色映りもばっちりです。ピンク系や赤系であれば、梅重色や海老色、臙脂色など、紫系は菖蒲色、江戸紫色、今紫色などもおすすめです。特に日本独自のカラーは紫のバリエーションが豊富にあり、着物の地色にも多数使われています。同じ紫系だからと一括りにせず、機会があれば肌移りなどを試しておくのも良いでしょう。

肌色だけで着物を選ぶ際の注意点

ブルベに似合う着物ということで、ここまで解説してきましたが、一点注意すべきことをお話します。

同じブルベカラーの肌色でも、髪色や目の色、メイクの仕方で似合う着物の色は多少変わってくるということです。ブルベカラーの肌色でもピンクトーンが濃いメイクをすれば、逆に寒色系の着物と相性が悪くなってしまうこともあります。また、髪の毛が明るいブラウン色の方とカラスの濡れ羽色のような黒色の方とでは同じ着物の色味でも印象が異なってきます。

上記でご紹介したブルベさん向けの着物の色味は、あくまでも一例であり、必ずその色が似合うというわけではありません。間違いなく自分に合った着物を選ぶには、必ず顔映り、肌映りを確認し、試着もしっかり行うようにして下さい。

ブルベさんにおすすめできない色味

先にも少し触れたように、一般的にブルベの肌色には原色が合わないとされています。透明度の高い肌色のブルベさんが原色をまとうと、かなり強くきつい印象になってしまうからです。

ただし、着物を装う場や好みの問題もあるので、絶対に原色を選んではダメということではありません。帯や小物の色味で上手に原色の強さを緩和して、装ってみるのも良いでしょう。

自分に似合う着物を選ぶ際の注意点

自分に合った着物を選ぶ時に考慮に入れておいた方が良い点をまとめました。

着物を着るシーズンと柄

どんなに色味が自分に合っていても、着物に描かれている柄が春の草花や夏の草花であれば、冬場に装うことはできません。着物に描かれている柄は季節を意識したものも多くあるということは忘れてはいけません。もし、季節感に囚われることなく着物を楽しみたいということであれば、植物の柄が入った着物は選ばず、できるだけ無地か無地に近い着物を選ぶようにしましょう。ただし、松竹梅などのおめでたい柄は季節を問わず、晴れの席に装うことができるので重宝します。

着物の色味と年齢

冬場は濃い色味の着物が良いとはいえ、地味過ぎる色味の着物をお嬢さんが装うのはお勧めできません。年齢以上の老け込みが醸し出されてしまい、せっかくの魅力も台無しになってしまいます。着物は歳と共にだんだんと落ち着きのある、渋みのきいた色味を選んで装う傾向にあります。将来的に装う着物は地味なものになるので、20代、30代は少し派手かもしれないと思うぐらいの色味を選んでちょうど良いということを覚えておくと良いでしょう。

万が一地味な着物を装わざるを得なくなってしまったら、小物に白色系を増やし、帯色も明るくすることで若さを出すと良いでしょう。

自分の好み

着物を着る上で、やはり着る本人が装って楽しいと思えるのが一番です。どんなに似合うからと、自分の嫌いな色をわざわざ装うというのは違います。自分の好きな色、自分に似合う色、自分の年齢に相応しい色、着物を着ていく場所に相応しい色など、様々なことを考慮に入れ、最終的には自分が着てみて「素敵だ!」と思えるものを選ぶようにすると良いでしょう。

まとめ

ブルベさんの肌色に合う冬の着物のカラーについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ブルベさんの肌色には、やはり寒色系が合うのは間違いありません。しかし、落ち着きがあり、淡い色味であれば暖色の着物も問題なく似合います。また、年齢や着物を着ていく場所によっても着物の色味選びは変わってくるので、できるだけ店舗で着物を合わせて、色や柄を見ながら着物選びをすることをお勧めします。

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