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2025.02.01

着付け

浴衣の着付けはどっちが前?!浴衣の衿の合わせ方、「どっち前」を忘れないコツ!

浴衣が似合うかわいい女性

浴衣を着る時に、右が上か左が上かどっち前が正しかったか分からなくなってしまって困った経験はありませんか?間違った方が上になってしまうと不吉とも言われてしまうので、間違えないようにしないといけません。

今回は、浴衣を着る時にどちらが上になるか、合わせ方のコツについても詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみて下さい。

浴衣の合わせ方はどっち前?「右前」が正解!

浴衣の合わせ方は、「右前」が正しい着方になります。

右前というのは、相手から見て右衿が上にくる合わせ方を言います。逆に言えば、自分からすると右衿が左衿の下にきているのが正しい合わせ方ということになります。

着物も浴衣も「右前」で着る

着物も浴衣も合わせ方は「右前」が正解です。

しかし、なぜ「右前」が正解で「左前」はダメなのか気になったことはありませんか?

ここではその理由を見ていきましょう。

着物や浴衣の「右前」は法令で定められている

着物が日本人の装束として定着した奈良時代、装束に関する法令が制定されました。変な着方、崩れた着方などせず、みんなで一応のルールに従って身なりを整えようということだったようです。その中で着物(浴衣)の合わせ方についてもルールが決められ、「右前」で着ることが法令によって決定されたのでした。そこから現在に至るまで、「右前」で着ることが守られてきているのです。

着物や浴衣は「右前」で着てもらうように模様が入れられている 

法令で「右前」となったこともあり、「右前」できちんと着た時に上前にしっかり模様が出るように着物の模様付がされるようになりました。特に着物は上前の模様は大きく、艶やかなものになっていますが、下前の模様は小さな柄が飛んでいるような模様入りになっているものが多いです。着付けをする際も模様の出方を見ながら、どちらが上だったか確認できるようになっているのです。

しかし、浴衣や小紋など、着物全体に同じような模様が連なっているものではどちらが上か下か、模様を見ただけでは判断が難しいので、しっかり「右前」ということを覚えておかなくてはいけません。

「左前」は死装束

「左前」が唯一許される着方は死装束になります。死装束とは、死後の世界へ旅立つための装いであり、その人にとっての最期の衣装のことを言います。そのため、生きている人間が左前で着物を着てしまうのは大変不吉であり、縁起が悪いとされています。特におめでたい席ではNGな着方になるので注意が必要です。浴衣であっても、左前で着ることで「死」を連想させたり、「自殺願望」を彷彿とさせたりしてしまう恐れがあるので気を付けましょう。

右前で着物を着るコツ

「右前」という言葉はややこしく、自分から見て「右前」なのか、他人から見て「右前」なのか分からなくなってしまうこともあります。いざ浴衣を着る時に「どっち前?!」と焦らないようにするためにも、「右前」でしっかり着るコツをマスターしましょう!

他人から見て「右前」とは

「右前」が正しい着方ですが、この右前は他人から見て向かって右の衿が上にきていることを表しています。つまり、自分からすると自分の右衿は左衿の下になっているということになります。「どっち前?!」状態になってよく分からないという時には、「左を上に着る」と覚えましょう。

衿合わせは右手から

浴衣を着る時、まず衿合わせは右手からと覚えておきましょう。右の衿を左胸にかけて沿わせ、それから左の衿を右衿の上に沿わせるようにして衿合わせをします。こうすることで右が上か、左が上か、どちらが上か分からなくなってしまうことも無くなります。

右前になっているか確認する!

自分の着方がしっかり右前になっているかも確認をするのも大事なポイントです。

・右衿が左衿の下になっている

・右手が懐に無理なく入る

・上前の端は右側に来ている(右側がペラペラしている)

上記の3点が確認できれば正しい合わせ方になっています。

浴衣を着終わった後も上記の3点を確認し、しっかり右前になっていることをチェックしましょう。もし間違っていたとしても、帯を締める前であればやり直すことも可能です。

他人に着付ける時の合わせ方のコツ

他人に着付ける場合は、自分で着る時とは異なり左右が反転するので、合わせ方に気をつけなくてはなりません。

浴衣を羽織らせたら、着せる人の前に移動し、膝立ちします。衿の位置が左右あっているか確認した後、丈の調整をします。自分の右手側が上前になるので、一度上前の位置を確認してから、左手で持っている下前を相手の左腰骨に掛かるように挿しこみ、右手で上前をしっかり回し、腰紐で止めます。これで、「右前」の完成になります。

次に衿の調整を行います。

衣紋の抜き加減を調整したら、すぐにその衣紋を左手でしっかり押さえます。右手で右衿を取り、そのまま左のバストを覆うように右衿の位置決めをします。右衿の位置が決定したら、左手を衣紋から離して左衿を取り、右衿の上に覆って、位置決めしていきます。

衿の合わせ方、上前の合わせ方が合っているか、しっかり「右前」になっているか今一度確認してから帯を巻きましょう。

まとめ

浴衣の合わせ方がなぜ「右前」なのか、「左前」ではいけない理由、「右前」で着る時のコツやポイントについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

浴衣の合わせ方は意外と目立ちます。特に夏祭りなど、浴衣を着てくる人が多い場などでは、「あれ、自分だけ合わせ方が逆かもしれない?!」と不安になってしまうこともあります。

浴衣の合わせ方に不安が出てくると、せっかくの夏祭りも楽しめなくなってしまいます。そうならないためにも、浴衣の合わせ方は「右前」が正しい!自分で着る時は左を上にする!を徹底して、合わせ方が逆にならないようにしましょう。

出掛ける前に再度右前できちんと着られているか確認してから出掛けるようにすると安心ですよ。

右前で着られているかは、右手を懐に入れやすいか、上前の端は右側に来ているかどうかでも判断ができるので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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